西村喜廣監督らが放つ過剰なスプラッター描写と、ポップな映像美の対比が圧巻です。血飛沫をアートへ昇華させる独自の演出は、残酷でありながら祝祭的な高揚感に満ちています。エキセントリックな世界観で思春期の恋心をカリカチュア化する手腕には、映像でしか到達し得ない強烈な生命力が宿っています。
川村ゆきえの透明感と乙黒えりの怪演、斎藤工の危うい色気が、三つ巴の愛憎劇に生々しい説得力を与えています。特殊造形の限界に挑む肉体破壊のスペクタクルは、単なるグロテスクを越え、純愛の歪さを痛烈に描き出すメタファーとして機能しており、観る者の倫理観を心地よく揺さぶります。