本作は、シリーズ特有の過激な描写にナンセンスな笑いを融合させた異色の短編集です。ピーターこと池畑慎之介の妖艶で冷徹な存在感が、奇妙な症例を不条理な芸術へと昇華させています。肉体の崩壊を笑いへ転換する力技は、観る者の倫理観を心地よく揺さぶり、悪趣味の極致に不思議な解放感を与えてくれます。
吹越満や久本雅美らによる狂気じみた熱演も白眉です。人体を単なる肉の塊ではなく、シュールな舞台として提示する演出は創意工夫に満ちています。生理的な嫌悪感と滑稽さを同時に描き出し、ホラーの概念を覆す独創性は、今なお色褪せないカルトな輝きを放っています。