“正直者は誰だ?”
2015年4月1日エイプリルフール。1年に1度だけ嘘をついていいこの日、街は朝から様々な嘘で満ち溢れていた……。
嘘という毒を薬に変える、脚本家・古沢良太による鮮烈な群像劇です。一見バラバラに見える嘘が緻密に重なり合い、爆発的なカタルシスへと昇華される構成美こそ本作の白眉。戸田恵梨香の繊細な表情の変化と、松坂桃李が演じる振り切った「クズ男」という意外性の高い掛け合いが、滑稽さと切なさを同時に加速させ、観る者を飽きさせません。 物語の核心は、ついた嘘が回り回って誰かの真実となり、孤独な魂を救い出す瞬間にあります。映像ならではの卓越したテンポ感と伏線回収によって、虚飾に満ちた世界の中にこそ剥き出しの人間愛が宿ることを証明しています。鑑賞後、あなたの世界も少しだけ優しく嘘に彩られる、そんな不思議な多幸感に包まれる傑作です。
映画化された原作や関連書籍を読んで、映像との違いや独自の世界観を楽しみましょう。
監督: 石川淳一
脚本: 古沢良太
音楽: 林ゆうき
制作: 稲田秀樹 / 梶本圭
制作会社: TOHO / Kyodo Television