あらすじ
ささいなことですぐに別れる8年来のカップル。99回目の別れの後、2人は心機一転、カフェを開き、失恋の思い出の品の保管スペースを設けたところ...。
作品考察・見どころ
本作が描き出すのは、愛の終わりを繰り返す男女の滑稽で切実な心理戦です。別れを積み重ねることでしか確認できない愛があるという逆説的な真理を鮮やかに切り取っています。互いの欠落を埋めるために傷つけ合う大人の未熟さと、それでも共にいたいと願う執着の対比が、観る者の心に鋭く突き刺さるでしょう。
鄭伊健の憎めない色気と、周秀娜が放つ強さと脆さのコントラストが絶妙です。カフェという限定的な舞台で、移ろいゆく感情の機微を丁寧に掬い取った演出は、映像ならではの静かな情熱に満ち溢れています。愛の限界と再起を問いかける本作は、大人のための極上のビター・ラブストーリーです。