あらすじ
西アフリカのとある国で内戦が勃発。家族を引き裂かれた少年は、武装集団に入ることを強要され、少年兵へと変貌していくのだった。
作品考察・見どころ
本作の圧倒的な魅力は、戦場の悲惨さを単なる惨劇として映すのではなく、一人の少年の精神が摩耗し変容していく過程を、五感に訴えかける強烈な映像美で描き切った点にあります。キャリー・ジョージ・フクナガ監督による幻想的ですらある色彩設計と没入感溢れるカメラワークは、観客を否応なしに戦火の深淵へと引きずり込み、暴力の連鎖がもたらす虚無感を鮮烈に突きつけます。
アブラハム・アッタの魂を揺さぶる剥き出しの演技と、イドリス・エルバが体現する冷酷なカリスマ性のぶつかり合いは圧巻です。奪われた無垢な魂の叫びが、鑑賞後も長く胸に突き刺さり続ける。これは、暴力に支配された極限状態における人間性の喪失と、その先にある微かな光を問う、現代の黙示録とも言える衝撃作です。
興行成績
製作費: $6,000,000 (9億円)
興行収入: $9,077,700 (14億円)
推定収支: $3,077,700 (5億円)
※製作費・興行収入はTMDBのデータを参照しています。収支は(興行収入 - 製作費)で算出したFindKey独自の推定値であり、広告宣伝費や諸経費は含まれません (1ドル=150円換算)。