あらすじ
とある高校に通う女子高生・小野原麻美と、物理教師・市丸恭介は、実は夫婦の関係にあるが、このことは2人だけの秘密であった。他人に言えない秘密を持つ夫婦の日常生活を中心にコミカルなストーリーを展開する。
作品考察・見どころ
石井岳龍(当時は聰亙)監督が放つ、怒濤の電気的エネルギーに満ちた傑作です。全編を貫くモノクロームの映像美と、耳を切り裂くようなノイズが融合し、五感を刺激する究極の視聴覚体験が結実しています。浅野忠信と永瀬正敏という至宝が、言葉を超えた肉体的なぶつかり合いを見せる様は圧巻で、画面から文字通り火花が散るような圧倒的な熱量を放っています。
本作の本質は、物語を超越して「純粋な衝撃」を追求した点にあります。爬虫類的な狂気と電子機器が共鳴し合う世界観は、観客の脳内に8万ボルトの電流を流し込むような強烈な高揚感を約束します。緻密な編集と音響が織りなすこの時間は、理屈を捨てて魂を震わせるための映像による暴動であり、今なお色褪せない伝説的なカリスマ性を誇っています。