あらすじ
ふとしたことから巻き起こった草野球チームと暴力団との抗争を描く。監督北野武として二作目の映画で、本作から脚本も手がける。
作品考察・見どころ
北野武監督の作家性が爆発した初期の傑作です。静寂の中に突如として現れる乾いた暴力と、説明を削ぎ落とした演出が、観る者の予測を鮮やかに裏切ります。日常の野球風景が沖縄の空の下で狂気へと変貌する様は、まさに映画でしか味わえない戦慄を呼び起こします。
柳憂怜の無機質な佇まいと、ビートたけしが演じる男の凶暴性のコントラストが、唯一無二の緊張感を生んでいます。死の予感に満ちたブルーの映像美の中で、生と死が等価に扱われるドライな視線。既存の映画文法を破壊し、新たな表現の夜明けを告げた衝撃をぜひ体感してください。