本作は、行き場のない怒りと情熱が火花を散らす、極めて扇情的でアナーキーな傑作です。パンクロックのような衝動性と、社会への痛烈な批判精神が全編に溢れており、主演のジェシー・ブルボが見せる剥き出しの存在感は、観る者の倫理観を根底から揺さぶります。映像の持つザラついた質感が、虚無感の中に潜む生の輝きを見事に捉えています。
愛と破壊が表裏一体となったこの物語は、理想に燃えながらも袋小路に迷い込む若者たちの危うい魂を叫びとして描き出します。救いのない現実に対し、彼らが振るう「マチェーテの言葉」とは何なのか。過激な演出の裏側に隠された、純粋すぎるがゆえの孤独と絶望が胸を突き、鑑賞後もしばらくの間、熱い余韻が消えることはありません。