本作の核心は、モラトリアムの終焉を目前にした若者たちの焦燥を、極めて生々しいエネルギーで切り取った点にあります。若き日のベン・アフレックが放つ不遜なカリスマ性と、サム・ロックウェルら実力派が織りなす絶妙な掛け合いは、観る者を九十年代インディ映画特有の熱狂へと引き込みます。
単なるコメディに留まらず、過去への執着と未来への恐怖という普遍的な葛藤を鋭く突くメッセージ性が見事です。不条理な笑いの裏に潜む、居場所を失うことへの切実な痛み。映像から溢れるパンキッシュな美学は、今なお瑞々しい輝きを放っています。大人になることを拒む全世代に捧げられた魂の咆哮です。