本作の見所は、緊縛という特殊技能をミステリーの解決手段に昇華させた独創性にあります。官能美とコメディが絶妙に融合し、単なる娯楽作を超えた一種の様式美を提示しています。生田依子と白石ひとみの華やかさは、閉鎖的な謎解きの舞台に圧倒的な解放感を与え、観る者をその妖艶な迷宮へと力強く誘います。
螢雪次朗が体現する不条理な真面目さも、本作の魅力を語る上で欠かせません。独自の美学を武器に真実へ迫るという既存の探偵モノへのアンチテーゼは、今なお新鮮な衝撃を与えます。専門的なこだわりが奇跡的にエンターテインメントへと転換される、その瞬間をぜひその目で目撃してください。