1960年代の日本のアヴァンギャルド精神が凝縮された本作は、肉体という根源的なメディアを媒介にした強烈な「儀式」です。加藤好弘が主導するパフォーマンスは、文明の皮を剥ぎ取り、剥き出しの生命力を爆発させます。五つの場面で構成された映像は、単なる記録を超え、観る者の倫理観を根底から揺さぶる魔術的な力に満ちています。
日常と非日常が衝突する瞬間に立ち会えることこそが本作の真骨頂です。カメラが捉える身体の蠢きは、当時の抑圧的な社会に対する鮮烈な抗いであり、映像芸術のみが到達しうる究極の解放を体現しています。静謐さと狂気が同居する画面から溢れ出すエネルギーは、半世紀を過ぎた今なお、私たちの魂に突き刺さる鋭利な輝きを失っていません。