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お吟さま
お吟さま

お吟さま

19621h 41m★ 7.0ロマンスドラマ履歴

あらすじ

茶道の名匠・千利休の娘・吟の悲恋を描く、今東光原作の同題名小説の映画化。キリシタン大名・高山右近と千利休の娘・吟との悲恋を描いた。吟に有馬稲子、高山右近に仲代達矢を配し、田中絹代の女流監督らしい耽美的でキメの細かい演出により、時代の流れに抗い、自分の愛を通した女性の生き方を映し出している。熊井啓監督によるリメイク版もある。 天正十五年。豊臣秀吉の茶頭千利休(二代目中村鴈治郎)の娘、吟(有馬稲子)は、六年間一筋に慕い続けてきたキリシタン大名高山右近(仲代達矢)をむかえて喜びにもえた。しかし、妻のある右近はキリシタンの教えを破ってまで、吟の思いを受け入れることは出来なかった。折も折、父利休は石田三成(南原宏治)から吟の縁談を持ち帰った。相手は太閤茶湯七人衆の一人、廻船問屋万代屋宗安(伊藤久哉)である。気の進まぬ吟は、必死の思いで右近にその思慕を打ちあけたが、右近は苦しい思いで万代屋へ嫁ぐよう吟にすすめるのだった。二年後、万代屋へ嫁いだ吟は、いまだ右近への思慕をたちきれず、そんな吟にあきたらぬ宗安は、放蕩三昧の生活だった。ある日、宗安が招いた茶会の席上、吟は右近に会った。同じ席上、秀吉は吟の美貌に激しく心を動かされた。これを知った三成と宗安は右近をおとし入れ、吟を秀吉の側女に差し出しておのれ達の勢力を拡大しようとはかった。偽の手紙で南宗寺に呼び寄せられた右近と吟は、住持のはからいである茶屋に逃げこみ、はじめてお互の愛を告白し、ひしと抱き合うのだった。今は妻もない右近との再会を約して万代屋へ帰った吟は、暇をとって利休のもとへ戻った。一方、三成は吟と右近に不義密通の咎があると秀吉に申し立て右近を追放した。そして利休には、吟を秀吉の侍女にするようにとせまるのだった。利休は激しくはねつけたが、結局は大阪城にむかえられることになった。黄金の茶室で秀吉から求愛をうけた吟は、ただ自分の魂はさるお方のもの、と答えるだけだった。一両日中に再考するよう言いわたされて帰った吟を、利休は命にかけても右近のもとに送ろうとした。一家揃っての別離の宴。すでに家の周囲は何者かに包囲されていた。逃れるすべのない吟は、白無垢の死装束に身を正し、別れの和歌を残して死場所である離れ座敷へと姿を消した。

作品考察・見どころ

田中絹代監督が放つ本作は、絢爛豪華な色彩の中に一輪の白菊のごとき純潔と烈しさを封じ込めた傑作です。有馬稲子の匂い立つ美しさと仲代達矢の禁欲的な色気は、単なる悲恋を超え、魂の救済を求める崇高な祈りへと昇華されています。茶の湯の精神が宿る端正な映像美は、観る者の美意識を激しく揺さぶります。 女性監督ならではの鋭い感性で、時代という濁流に抗う個人の尊厳を描き出しています。言葉を排した沈黙や視線の交錯により、不条理な宿命に立ち向かう女性の凛とした覚悟が浮き彫りになります。愛と信仰の狭間で燃え上がる生命の輝きは、時を超えて現代の私たちに強烈な光を投げかけるでしょう。

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キャスト

有馬稲子
有馬稲子
Gin Sama
仲代達矢
仲代達矢
Ukon Takayama
二代目 中村鴈治郎
二代目 中村鴈治郎
Sen Rikyu
高峰三枝子
高峰三枝子
Riki
滝沢修
滝沢修
Hideyoshi Toyotomi
冨士眞奈美
冨士眞奈美
伊藤久哉
伊藤久哉
南原宏治
南原宏治
Mitsunari Ishida
月丘夢路
月丘夢路
Yodo Gimi
笠智衆
笠智衆
Sokei Nambo

スタッフ・制作会社

監督: 田中絹代

脚本: 今東光 / 成沢昌茂

音楽: 林光

制作: Shigeru Wakatsuki / Sennosuke Tsukimori

撮影監督: 宮島義勇

制作会社: Ninjin Club

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