アンナ・チャンセラーとトビー・スティーブンスが織りなす、火花散るような台詞の応酬が本作の核心です。洗練された会話劇の中に人間の滑稽さと愛の不条理が凝縮されており、二人の圧倒的な演技力が、優雅な仮面の下に隠された剥き出しの感情を鮮烈に引き出しています。
本作は、離れられないからこそ傷つけ合う男女の、甘美で毒のあるジレンマを鋭く描いています。贅沢な視覚美と剥き出しの情熱がぶつかり合うギャップは、至高のエンターテインメントです。愛の本質を突きつけながらも、最高級のユーモアで包み込む演出の妙に、思わず陶酔してしまうはずです。