堀貴秀氏が独学で数年を投じ作り上げた本作の魅力は、狂気的な執念が宿る圧倒的な造形美にあります。CGでは到達できない人形の質感や煤けた空気感が、異形の生命が蠢く地底世界へと観客を誘います。一コマごとに込められた情熱が、無機物に命の鼓動を与え、言葉を超えた純粋な感動を呼び起こすのです。
根底にあるのは、絶望的な環境下でも失われない生命の躍動と好奇心への賛歌です。不気味さと愛らしさが同居するデザインは、生の不条理さと美しさを同時に突きつけます。個人の想像力が映像表現の限界を突き破った本作は、未知への探求心を激しく揺さぶる、まさに魂の結晶と呼ぶべき傑作です。