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本作の真髄は、母性という概念を剥ぎ取り、魂が衝突する様を「戦争」として描き切った剥き出しの力強さにあります。ナポリの熱気の中で孤独な二人が情熱をぶつけ合う映像美は、観る者の倫理を揺さぶります。救済でも慈愛でもない、生身の人間同士が対峙する時に生じる火花こそが、本作が放つ至高の輝きです。 ヴァレリア・ゴリノの気迫に満ちた演技は、他者を受け入れる痛みを凄まじい純度で体現しています。愛という名の苛烈な闘争の果てに、一筋の光が差し込む瞬間。その圧倒的なカタルシスは、映画というメディアでしか到達し得ない深淵なエモーションを呼び覚まします。沈黙の隙間に宿る緊迫感に、最後まで魂が震え続けるはずです。
監督: Antonio Capuano
脚本: Antonio Capuano
音楽: Pasquale Catalano
制作: Domenico Procacci / Francesca Cima / ニコラ・ジュリアーノ
撮影監督: Luca Bigazzi
制作会社: Indigo Film / Fandango