No synopsis available.
本作の魅力は、国家という壁に挑む個人の信念と、真実の重みを抑制の効いた演出で描いた点にあります。リチャード・ドレイファスが見せる理知的かつ情熱を秘めた演技は、組織の腐敗を暴く孤独な闘いの過酷さを物語ります。オリヴァー・リードら実力派が醸し出す威圧的な存在感との対比が、個と組織の相克をより鮮烈に際立たせています。 名匠ケン・ラッセルによる心理的緊張感に満ちた演出も見事です。重厚な映像美が閉塞的な軍部の狂気を暴き出し、観る者を一気に引き込みます。正義とは何か、真実のために何を犠牲にできるのか。その切実な問いは、混迷を極める現代においてこそ、より一層強く、そして熱く観客の魂に響くはずです。
監督: Ken Russell
脚本: Ron Hutchinson
音楽: Barry Kirsch
撮影監督: Mike Southon
制作会社: Etude / Dreyfuss / James Productions / Warner Bros. Television