モーリス・ピアラ監督が、青春の輝きを安易に美化することなく、その裏に潜む残酷なまでの空虚さと渇望を剥き出しにした傑作です。カメラは少女シュザンヌの揺れ動く魂と肉体を、冷徹かつ慈しみ深く捉え、映画という枠を超えた圧倒的な「生の感触」を観客に突きつけます。
特筆すべきは、新人サンドリーヌ・ボネールの奇跡的な存在感です。愛を求めて彷徨いながらも、誰とも繋がれない孤独を抱える彼女の瞳には、言葉にならない焦燥が宿っています。壊れゆく家族の中で、ただ純粋に愛を渇望する魂の叫びは、時代を超えて私たちの胸を激しく揺さぶり、生きることの根源的な痛みを鮮烈に描き出しています。