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本作の最大の魅力は、実在しない映画史をあたかも真実であるかのように語り上げる、ピーター・カパルディの圧倒的な熱量と冷徹なまでのユーモアにあります。英国映画への深い愛憎が入り混じった虚構の記録は、ドキュメンタリー特有の厳格な演出を逆手に取ることで、観客を煙に巻く快感と、映画製作という狂気に満ちた営みへの畏敬の念を同時に抱かせます。 テリー・ギリアムら本物の巨匠が語る嘘の歴史は、虚実の境界を鮮やかに崩壊させ、観る者の想像力を刺激してやみません。消え去った時代の栄光を捏造することで、かえって「映画という魔法」の本質を浮き彫りにする本作は、知的な笑いと映像への情熱が結晶化した、まさに映像文化への最高のラブレターと言えるでしょう。
監督: ピーター・カパルディ
脚本: ピーター・カパルディ / Tony Roche
音楽: Philip Pope
制作: Adam Tandy / Paul Schlesinger
撮影監督: Chris Openshaw
制作会社: BBC / BBC Productions