1930年代のスウィング黄金期を象徴する本作は、音楽とコメディが火花を散らすエネルギッシュな魅力に満ちています。豪華スターが織りなすショウケースとしての完成度は圧巻で、レオ・カリーロの愛嬌、フィル・レーガンの歌声、アン・ドヴォラックの華やかさが絶妙なコントラストを生み出します。観る者を一瞬で喧騒へ誘う、疾走感あふれる演出の冴えが見事です。
作品の根底にあるのは、芸術が大衆を熱狂させる力への信頼です。混沌を極上のエンターテインメントへ昇華させる魔法が映像の端々に宿っています。溢れ出す躍動感と軽妙なユーモアは、時代を超えて観る者の魂を震わせ、至福の多幸感をもたらす珠玉の一本といえるでしょう。