日活が放つ唯一無二の怪獣映画である本作の真髄は、従来の破壊神としての怪獣像を覆す「家族の絆」という普遍的なテーマにあります。欲望に駆られた人間によって引き裂かれた親子が、種を超えた愛を叫ぶかのように咆哮し合う姿は、観る者の胸を熱く締め付けます。精巧なミニチュアワークと、どこか愛嬌がありつつも神々しさを放つガッパの造形美は、当時の特撮技術の粋を集めた圧巻の仕上がりです。
川地民夫や山本陽子ら豪華キャストが織りなすドラマは、文明の傲慢さと自然への畏怖を鋭く突きつけます。愛のために怒り、戦う怪獣たちの姿は、単なる娯楽の枠を超えた強烈なメッセージを放っています。特撮ファンのみならず、全ての映画愛好家の魂を揺さぶる情熱的な傑作です。