庵野秀明監督が実写とアニメの境界を軽やかに飛び越えた視覚的祝祭です。佐藤江梨子が体現するヒロイン像は、美しさ以上に脆さと強さを併せ持つ人間味が魅力。市川実日子ら脇を固める俳優陣の怪演も相まって、全編にポップでキッチュな熱量が渦巻き、観る者の感性を激しく揺さぶります。
永井豪の原作精神を継承しつつ、アニメ特有のカット割りを実写に融合させた演出が白眉です。漫画では不可能な、三次元の肉体が放つ躍動感とデジタル処理の調和は、実写映像でしか到達できない表現の極致。記号的な存在に血を通わせ、切実な「愛」の物語へと昇華させた、情熱的な傑作といえるでしょう。