この作品の魅力は、封建的な時代に抗い自らの意志を貫く主人公の、気高くも孤独な魂の肖像にあります。グーギー・ウィザースの演技は圧巻で、厳しい自然の中で農場を営む運命を、自立への誇りへと昇華させています。ロムニー・マーシュの荒涼とした景観が、彼女の揺れ動く内面を鏡のように映し出しています。
映像と共鳴するヴォーン・ウィリアムズの旋律は、荒野に生きる人々の情熱を彩ります。一人の女性が運命を切り拓く困難さと、その果てにある希望を力強く提示する本作は、時代を超えて観る者の胸を打つ鮮烈な輝きを放っています。