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溝口健二監督が戦時下に放った本作の真髄は、狂気にも似た造形への執念を映し出す様式美にあります。鉄を打つ鋭い響きが魂を震わせ、名刀に命を吹き込もうとする職人の精神性が凄絶な迫力で迫ります。極限まで研ぎ澄まされた映像美は、映画でしか到達し得ない崇高な領域です。 花柳章太郎の気品ある所作と山田五十鈴の凛とした献身は、時代を超えて胸を熱くさせます。美のために己を捧げる美学の結晶たる本作は、不朽の芸術賛歌として今なお鮮烈な輝きを放っています。
監督: 溝口健二
脚本: 川口松太郎 / Masamune Yotsura
制作: マキノ雅弘
撮影監督: 三木滋人
制作会社: Shochiku