この作品の真髄は、理不尽な運命を前に「愛」を「知性」という研ぎ澄まされた武器に変え、不可能に立ち向かう人間の究極の意志にあります。ニック・ノルティとスーザン・サランドンが見せる、既存の医学や権威に抗う凄絶なまでの執念は、単なる美談を超えた圧倒的な生命の熱量を放っています。
ジョージ・ミラー監督は、学術的な探求という静的なプロセスを、あたかも最前線の戦場のような躍動感を持って描き出しました。専門家の限界を、親としての深い愛が凌駕する瞬間のカタルシスは、観る者の魂を激しく揺さぶります。これは絶望を希望へと変換し続ける、人間賛歌の最高傑作です。