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ケベックの厳しくも美しい風景を舞台に描かれるのは、ある男が心血を注いできた人生そのものを、静かに、しかし断固として解体していく崇高なまでの自己犠牲の物語です。広大な大地と向き合い続けてきた主人公の背中には、言葉にならない孤独と、それ以上に深い慈愛が刻まれており、映像が捉えるその沈黙の重厚さは観る者の魂を激しく揺さぶります。 主演のガブリエル・アルカンの抑制の効いた演技は圧巻で、家族への献身と自らのアイデンティティの間で揺れる心の機微を、最小限の表情で見事に表現し切っています。失われゆく伝統的な生活様式への挽歌でありながら、究極の無私を突きつける本作は、真の愛情とは何であるかを問い直す、あまりにも純粋で痛切なヒューマンドラマの傑作と言えるでしょう。
監督: Sébastien Pilote
脚本: Sébastien Pilote
制作: Marc Daigle / Bernadette Payeur
撮影監督: Michel La Veaux
制作会社: ACPAV