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ジュリー・アンドリュースが放つ、気品とユーモアが同居した圧倒的な存在感こそが本作の魂です。「女装する男を演じる女」という複雑な多重構造を、彼女は卓越した歌唱力と洗練された仕草で軽やかに体現しています。性別の境界を自由に飛び越えるその姿は、固定観念を鮮やかに打ち砕き、自分らしく生きる喜びを全肯定するような痛快なカタルシスをもたらします。 トニー・ロバーツら実力派が織りなす、洒脱な喜劇的アンサンブルも圧巻です。嘘と真実が交錯する中で浮き彫りになるのは、肩書きを脱ぎ捨てて「ありのままの自分」を愛する尊さという普遍的なメッセージ。煌びやかな音楽とダンスに乗せて愛の本質を情熱的に問いかける本作は、時代を超えて観る者の魂を揺さぶり続ける、至高の音楽劇と言えるでしょう。
監督: Blake Edwards / Matthew Diamond
脚本: フランク・ワイルドホーン / Blake Edwards / ヘンリー・マンシーニ
制作: Robin de Levita / Blake Edwards / Jeff Rowland
制作会社: Endemol Theater Productions Inc. / NHK / PolyGram Broadway Ventures / Ogden Entertainment