本作の真髄は、都会の喧騒に潜む日常の断絶を、身の毛もよだつ恐怖として視覚化した演出にあります。主演の堀北真希が見せる、透明感ゆえに際立つ絶望は観る者の心に深い爪痕を残します。若き日の松山ケンイチらが放つ危ういエネルギーが、呪いの連鎖という閉塞感に圧倒的なリアリティを与えている点も見逃せません。
若者が抱える繋がりへの渇望が死への誘いへと反転する皮肉を描いた点は、現代怪談として秀逸です。逃げ場のない都市空間で増幅される恐怖の心理描写は、公開から時を経た今なお、私たちの足元にある闇を想起させる強烈なメッセージを放ち続けています。