スロベニアの至宝、ミキ・ムステルの魂に迫る本作は、手描きアニメが持つ生命の躍動を再発見させる傑作です。画面から溢れる彼の飽くなき探究心と、キャラクターたちが放つ無垢なエネルギーは、デジタル時代の我々に創作の原点にある純粋な喜びを突きつけます。
キャストの証言で浮き彫りになるのは、激動の時代をペン一本で生き抜いた表現者の誇りです。貴重な映像と語りが重なる演出は、文化の根幹を成す表現の尊さを鮮烈に映し出します。一線の芸術家が放つ静かな情熱に、観る者は深い敬意と、自らの情熱を揺さぶられる感動を覚えるでしょう。