本作が描くのは、瑞々しくも残酷な思春期の聖域です。キャトリーヌ・ブレイヤ監督の冷徹かつ情熱的な視線は、少女が抱く孤独と性的衝動の混沌を、美化することなく生々しく刻みつけています。退屈な日常の中で研ぎ澄まされていく感性と、自らの肉体への執拗なまでの眼差しは、観る者の喉元にナイフを突きつけるような、鮮烈な緊張感と官能を放っています。
主演のシャルロット・アレクサンドラが見せる、言葉にならない渇望と果敢な自己探求は、既存の「純真な少女像」を根底から覆す破壊的な力を持っています。光と影、そして肌の質感を執拗に追う映像美は、思春期特有の息苦しさと解放感を同時に呼び覚まし、観客を魂の深淵へと強烈に惹きつけることでしょう。