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本作は信仰の名のもとに自由を奪われた魂が、個の尊厳を求めて咆哮する姿を、静謐かつ暴力的な映像美で描き出しています。修道院という閉ざされた迷宮で、光と影を巧みに操る演出が、主人公の孤独と制度の不条理を鮮烈に浮き彫りにします。剥き出しの感情が静寂を突き破る瞬間、観客は自由の持つ真の重みを突きつけられるはずです。 ポーリン・エティエンヌが見せる強靭な意志と、イザベル・ユペールらが演じる歪んだ権威との対峙は、息を呑むほどの緊迫感をもたらします。冷徹な規律の奥底に潜む人間の業を生々しく捉えた映像は、まさに皮膚感覚に訴えかける力を持っています。現代にも通じる「個の自律」を巡る壮絶な闘争として、魂に深く刻まれる傑作です。
監督: Guillaume Nicloux
脚本: Jérôme Beaujour / Denis Diderot / Guillaume Nicloux
音楽: Max Richter
撮影監督: Yves Cape
制作会社: Versus Production / Le Pacte / Les films du Worso / Belle Epoque Films