シンシア・ラスロックとリチャード・ノートンという、格闘アクション界の黄金コンビが放つ純粋なエネルギーこそが本作の真髄です。CGに頼らない肉体同士のぶつかり合いは、現代の映像作品が失いつつある生々しい熱量と説得力に満ちており、一撃一撃に宿る重みが観る者の本能を激しく揺さぶります。
復讐や正義といった普遍的なテーマを、武道家としての精神性を投影したアクションで描き切る演出は見事です。特にロバート・ギンティを交えた実力派キャストによる火花散る共演は、極限状態における人間の強靭さを証明しています。理屈を超えた肉体の躍動が、言葉以上の感動を刻み込む至高のエンターテインメントです。