本作の魅力は、陳勳奇が放つ洗練されたスタイルと、香港映画黄金期特有の熱いアクションが融合している点にあります。監督・主演を兼ねる陳勳奇の多才さが光り、キレのあるギャグと息をもつかせぬカーチェイス、そして肉体の限界に挑む武術指導が見る者の魂を揺さぶります。
特に注目すべきは大島由加里の圧倒的な存在感です。彼女が体現する強靭なアクションは作品の格闘クオリティを極限まで引き上げ、莫少聰との軽妙な掛け合いが絶妙な調和を生んでいます。犯罪というテーマの中に友情や誇りを込めた、まさに娯楽映画の真髄を体感できる傑作です。