あらすじ
憧れの吉岡先輩が所属する日ノ丸大学アメフト部のマネージャーとなった秋子。しかし、顧問の澤田の指示で試合中にあらゆる危険プレイを重ねたことから、チームは出場停止処分を受けてしまう。しかもキャプテンの平山から「吉岡は試合中の事故で死んだ」と告げられ、秋子は絶望する。吉岡の死を受け、一念発起した秋子は自らアメフト選手になることを志願し、過酷な練習に打ち込んでいく。一方、城西署の刑事・沙織は、元部員の佐々木が関わるチームの重大な秘密を知る。
作品考察・見どころ
本作の真髄は、コメディとホラーという相反する属性が、ロマンスの熱量によって奇跡的な融和を遂げている点にあります。予測不能な展開の中で、日常の延長線上にある恐怖が笑いへと転じる刹那の爆発力は圧巻です。ジャンルの境界線を軽やかに飛び越える演出は、観客の既成概念を心地よく打ち砕き、映像表現の新たな可能性を提示しています。
平野宏周の身体性を活かしたエネルギッシュな「動」と、吉田伶香の繊細な表情が織りなす「静」の対比が、物語に深い情緒を刻んでいます。単なる娯楽作に留まらず、理不尽な世界を全力で駆け抜ける若者たちの純粋な生命力を描き出した本作は、混沌とした現代を生きる私たちへの鮮烈なエールとなるでしょう。