黒沢年雄の弾けるような若さと、ほとばしる情熱が画面全体を支配しています。本作の最大の魅力は、当時の若者が抱く無鉄砲なバイタリティを、そのまま映像の鼓動として定着させた点にあります。藤岡琢也との絶妙なテンポ感は、単なるコメディを超え、自らの力で運命を切り拓くという力強い肯定感に満ち溢れています。
高度経済成長期の熱気を感じさせる鮮やかな色彩設計と、畳みかけるような演出の妙は、まさに映画という媒体でしか味わえない興奮を呼び起こします。型破りな行動が組織の硬直を打破していく様は、現代を生きる観る者にも明日への活力を与えずにはおきません。泥臭くもどこか洗練された、日本映画の黄金期が誇る情熱的な快作といえるでしょう。