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セルビアとキューバという、一見して相容れない二つの異文化が裏社会で交錯するカオスなエネルギーこそが、本作の真骨頂です。主演のミチコ・マルコヴィッチとベテランのブラニスラヴ・レチッチが見せる重厚な存在感は、単なる犯罪アクションの枠を超え、剥き出しの人間臭さと男たちの奇妙な連帯感を見事に体現しています。 特筆すべきは、殺伐としたバイオレンスの中に息づく、乾いたユーモアのセンスです。絶望的な状況下で交わされる軽妙なやり取りは、文化の壁を超えて響き合い、観る者の心に強烈なインパクトを残します。境界線を越えて繋がろうとする人間の生命力を、荒削りながらも情熱的な映像美で描き出した、野心に満ちた一作と言えるでしょう。
監督: Ana Banduka
脚本: Ana Banduka
制作会社: Mungos film