デュドネという唯一無二の表現者が放つ、挑発的かつ研ぎ澄まされた身体表現と話術の応酬が本作の核心です。最小限の装置で観客の想像力を極限まで引き出す演出は、映像作品でありながら舞台芸術の緊迫感を克明に映し出しています。彼の狂気を孕んだ圧倒的なカリスマ性は、観る者を単なる笑いのその先にある、割り切れない違和感の深淵へと強引に引きずり込みます。
本作の根底に流れるのは、既存の価値観や禁忌に対する徹底した不敵な精神です。タイトルの通り「どうせ駄目なら」と開き直ったかのような極限のユーモアは、表現の自由という概念の境界線を鋭く問い直します。単なるコメディの枠を超え、現代社会の欺瞞を暴き出すその鋭利な視点こそが、本作を唯一無二の劇薬へと昇華させているのです。