ジョン・ブアマンが映画製作という狂乱の儀式にカメラを向けた本作は、単なる記録を超えた冷徹な人間洞察の傑作です。マイケル・ウィナーの過剰な情熱と現場に渦巻く執念が、ドキュメンタリー特有の生々しさで観る者を圧倒します。虚飾を剥ぎ取った先に現れる、映画という虚構を支える作り手たちの剥き出しの魂こそが、本作の持つ本質的な魅力です。
ロジャー・ムーアらスターが見せる「プロとしての静かな苦悩」を切り取った演出も見事です。表現への渇望と焦燥感が、ブアマンの鋭い視点によって鮮やかに彫り出されています。映像制作という孤独な闘いに挑む者たちへの、残酷ながらも慈愛に満ちた賛歌であり、観る者の創造性を激しく揺さぶる一作です。