1960年代の熱狂を象徴する本作は、橋幸夫の圧倒的なスター性と、ラテンのリズムが鮮烈に融合した唯一無二の歌謡映画です。全編に溢れる色彩豊かな映像美と、当時の若者が抱いた未知の世界への憧れを体現したようなエネルギッシュな演出が、観る者の心を一瞬で高揚させ、祝祭的な多幸感へと誘います。
橋幸夫の甘く力強い歌唱に応えるように、由美かおるが放つ瑞々しい躍動感は、今なお色褪せない輝きを放っています。単なる娯楽作の枠を超え、夢と冒険を真っ直ぐに追い求める人間の純粋な生命力を肯定するメッセージは、現代の私たちが忘れかけている情熱を鮮烈に呼び覚ましてくれるでしょう。