日本映画の黄金期を象徴する本作の最大の魅力は、当時十代だった北大路欣也と松方弘樹という二大スターの「原点」が放つ、瑞々しくも圧倒的な熱量にあります。二世俳優という宿命を背負いながらも、それを撥ね退けるような若さゆえの躍動感と、スクリーンから溢れ出す天性の華やかさは、観る者の心を一瞬で掴んで離しません。
単なる時代劇の枠を超えたアドベンチャーとしての娯楽性が徹底されており、軽快なテンポで展開する殺陣と、色彩豊かな映像美が完璧な調和を見せています。困難に立ち向かうひたむきな勇気と友情という普遍的なテーマが、華やかな演出の中に深く刻まれており、現代の観客にも一歩踏み出す力を与えてくれる、時代を超越した至高の娯楽作品といえるでしょう。