初期映画の持つ純粋な衝動が凝縮された本作は、タイトルの通り不遜さが放つ滑稽なエネルギーに満ちています。カルロス・バラルらが魅せる身体的な演技は、言葉の壁を越えて人間の本質を浮き彫りにし、当時の社会的な緊張感を軽妙なユーモアへと転換させる驚異的な熱量を持っています。
映像技術が揺籃期にあった時代だからこそ、カメラが捉える一瞬の表情や身振りには、現代の映画にはない剥き出しの生命力が宿っています。虚飾を排した演出が観客の想像力を刺激し、映像が動くことそのものの魔法を鮮烈に再認識させてくれる、映画という表現の原点に触れられる至高の映像体験です。