“殺し屋九人に挑む疾風、川津祐介…1961年の話題をさらう型破りのアクションコメディ!”
悪徳土建屋に父親を殺された娘が復讐を誓う。土建屋は8人の殺し屋を雇って娘を殺そうとするが、ガンマニアの青年が娘を救う。
篠田正浩監督による本作は、殺し屋という存在をポップ・アート的な色彩で描き出した、異色のモダン・アクションです。画面に宿る鋭利な美学と、松竹ヌーヴェルヴァーグを象徴するスタイリッシュな演出は、単なる犯罪劇を超えた強烈な個性を放っています。若き川津祐介が体現する、非情さと滑稽さが同居したアンチヒーロー像は、今なお鮮烈な魅力を失っていません。 岩下志麻らが放つ瑞々しくも危うい存在感も見逃せません。都会の孤独を背負った人々のドライな関係性は、当時の社会が抱えた歪みを痛快なアイロニーで撃ち抜いています。虚飾に満ちた世界を軽やかに、そして残酷に嘲笑うかのような映像美は、観る者の心に夕陽のように赤く、鋭い爪痕を残すことでしょう。
監督: 篠田正浩
脚本: 寺山修司
音楽: 山本直純
制作: Tetsuo Ueno
撮影監督: 小杉正雄
制作会社: Shochiku