あらすじ
広い宇宙の数あるひとつ、燦然と輝く命の星、地球。世紀末を無事乗り越えた神の子イエスと仏の悟りを開いたブッダは、日本の四季折々を感じながらで福引きを楽しんだり、お笑いコンビ「パンチとロン毛」を結成したり。ゆるーい日常を過ごす2人の元にある日、招かれざる客が訪れ、衝撃の事実が伝えられる。やがてそれは、世界の命運を左右する<神×仏×天使×悪魔>が入り乱れる予測不可能な”戦い”へと繋がっていく―。諸行無常の現世に、最後の審判が下される時、イエスとブッダは地球の平和を守ることができるのか!?
作品考察・見どころ
本作の核心は、松山ケンイチと染谷将太という怪優二人が生み出す、聖人としての神々しさと庶民的な脱力感の絶妙な共鳴にあります。静かな日常のやり取りの中に、宇宙規模の慈愛と小さな笑いを同居させる演技力は圧巻。神々が現代の日本に馴染みすぎているという異様さが、これほどまでに愛おしく、観る者の心を解放してくれる作品は他にありません。
原作漫画が持つシュールな空気感を、映画はあえて壮大なスケールの映像美と対比させることで、唯一無二のエンターテインメントへと昇華させました。狭いアパートと広大な戦場のギャップは、実写ならではのダイナミズム。原作が描く静かな幸福論を、銀幕の圧倒的な熱量で壮大な悪ふざけとして再構築した、至高の癒やしと興奮がここには詰まっています。