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成瀬巳喜男監督の初期傑作である本作は、昭和初期の銀座を舞台に移ろう都市風景と女性の心情を、驚くほどモダンな手法で描きます。特に流麗な移動撮影や鏡を多用した構図は、登場人物の孤独と憧憬を鮮烈に際立たせており、サイレント映画末期の視覚表現が到達した極致といえるでしょう。 忍節子が体現する凛とした強さと、家父長制に翻弄される悲哀は、現代の我々の胸を打ちます。都会の喧騒に潜む孤独と、明日へ歩む足音。画面から溢れる情熱的なモダニズムと確かな生の肯定は、時代を超えて色褪せない普遍的な輝きを放ちます。
監督: 成瀬巳喜男
脚本: 北村小松 / Jitsuzo Ikeda
制作会社: Shochiku