あらすじ
魔力で動く《ゴーレム》で有名な町ストーナーで、ライアという少女を助けたリナとナーガ。恩を着せてライアの家に転がり込んだ二人は、ともにゴーレム職人である父ガリアと兄ヒューイの険悪な関係を目の当たりにする。ガリアはリナを、ヒューイはナーガをモデルにゴーレム作りを開始するが、それが街の二人の実力者によって、大がかりなゴーレム対決に発展してしまう。リナとナーガも相互の誤解から、戦う気まんまん。最強のライバルがゴーレムの力を借りて雌雄を決する時がやって来た!
作品考察・見どころ
本作の核心は、リナとナーガという稀代の凸凹コンビが放つ、音響兵器のごとき圧倒的なボイスパワーにあります。林原めぐみと川村万梨阿による阿吽の呼吸は、劇場版ならではの贅沢な作画と相まって、喜劇としての完成度を極限まで引き上げています。全編に漂う「やりすぎ」なまでの熱量は、観る者の理性をなぎ倒し、エンターテインメントの原液を浴びるような純粋な快感をもたらします。
特筆すべきは、井上喜久子や若本規夫といった豪華キャストが怪演する個性的なゴーレム製作者たちの存在です。己の美学を具現化しようとする彼らの狂気じみた情熱は、単なるギャグを超え、創作という行為の本質的な滑稽さと尊さを描き出しています。巨大なゴーレムたちが織りなすナンセンスでダイナミックな決闘は、アニメーションが持つ自由な表現力を謳歌しており、理屈抜きで心を震わせる最高に贅沢な映像体験と言えるでしょう。
映画化された原作や関連書籍を読んで、映像との違いや独自の世界観を楽しみましょう。