本作の最大の魅力は、主演の杉原杏璃が体現する、圧倒的なポジティブさと健康的なエロティシズムの融合にあります。単なるお色気コメディの枠を超え、観る者を明るい気分にさせる彼女の天真爛漫な存在感は、映像作品としての華やかさを決定づけています。脇を固めるジェリー藤尾の重厚な演技とのコントラストが、作品に絶妙な滑稽さと深みを与えており、低予算ながらも情熱がほとばしるB級映画特有の熱量が画面から溢れ出しています。
演出面では、極端なデフォルメとテンポの良いカット割が際立ちます。お受験という深刻になりがちなテーマを、徹底したナンセンスと「まいっちんぐ」という魔法のフレーズで軽やかに昇華させる手腕は見事です。どんな困難も笑顔で受け流すヒロインの姿には、現代社会で忘れかけられている寛容さと、前向きに生きることの尊さが逆説的に描かれており、観客の心に不思議な活力を与えてくれるのです。