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大林宣彦監督の初期実験映画の金字塔である本作は、既成の映画文法を軽やかに解体するポップな映像感覚が最大の魅力です。静止画と動画が交錯し、鮮烈な色彩が弾ける演出は、思春期の記憶をスクリーンに転写したかのような瑞々しさに満ちています。吸血鬼というモチーフを借りて描き出されるのは、移ろいゆく時間の切なさと、少女たちの儚くも永遠の輝きに他なりません。 出演陣の演技を超えた無垢な存在感は観客の郷愁を揺さぶり、映画が持つ「時間を止める魔法」を確信させます。映像の自由を謳歌する実験的精神は、時代を超えて観客の感性を刺激し続けています。今この瞬間の煌めきをフィルムに閉じ込めようとする狂おしいほどの情熱こそが、本作を伝説たらしめている本質的な見どころと言えるでしょう。
監督: 大林宣彦
脚本: 大林宣彦 / Kyôko Hanyû
音楽: 宮崎尚志
制作: 大林恭子
撮影監督: 大林宣彦