あらすじ
美人四姉妹で評判の割烹を舞台に、容姿・性質ともにほかの姉妹と一味違う次女が捲き起こす騒動を描く。脚本は「快感旅行」の下飯坂菊馬、監督は脚本も執筆している「大事件だよ 全員集合!!」の渡辺祐介、撮影は「涙のあとから微笑みが」の小杉正雄がそれぞれ担当。
作品考察・見どころ
この作品の真髄は、昭和の激動期をしなやかに、そして泥臭く生き抜く女性たちの圧倒的な生命力にあります。単なるコメディの枠を超え、社会の片隅で光を見出そうとする彼女たちの姿は、観る者の魂を激しく揺さぶります。画面から溢れ出す熱量は、効率化が進む現代が失いつつある、人間臭い情熱と連帯の美学を鮮烈に突きつけてくるでしょう。
特筆すべきは、ミヤコ蝶々の威風堂々とした佇まいと、研ナオコが醸し出す唯一無二の哀愁です。ベテランと新鋭が火花を散らすような演技の応酬は、滑稽でありながらもどこか切なく、人間の業を肯定する優しさに満ちています。どん底の状況ですら笑い飛ばして前を向く、その強烈な自己肯定のメッセージこそが、本作が放つ不滅の輝きなのです。