本作の圧倒的な魅力は、静的な創作という行為を、魂の咆哮のごとき動的な熱量へと昇華させた演出にあります。演者の身体表現から放たれる凄まじい熱気と、苦悩と歓喜が混ざり合う色彩の奔流は、観客の感性を激しく揺さぶり、内面に潜む情熱を鮮やかに可視化しています。
特に音楽の使い方が見事で、色が音として、感情が旋律として押し寄せる感覚は、五感を刺激する本作ならではの醍醐味です。好きなことに挑む残酷さと美しさを真っ向から描き出す本作は、何かに夢中になったことがあるすべての人の魂に火を灯し、その背中を強烈に押し上げてくれます。