原一男監督のデビュー作である本作は、ドキュメンタリーの概念を根底から覆す衝撃に満ちています。その本質は、障害者を「救済の対象」としてではなく、強烈な自我と身体性を持つ一人の「人間」として晒し出す覚悟にあります。モノクロの荒い画面から溢れ出すのは、社会の安易な同情を拒絶し、己の存在を世界に叩きつけるような圧倒的な生命の叫びです。
横田弘氏らが自らの肉体を武器に社会の偽善を撃つ姿は、観客を安全圏から引きずり出します。カメラと被写体が火花を散らす緊張感の中で直面するのは、剥き出しの真実です。表現することの暴力性と誠実さを突き詰めた本作は、今なお色褪せない鮮烈な問いを私たちに突きつけ、魂を激しく揺さぶり続けます。