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虚飾に満ちた授賞式という形式を、徹底したナンセンスと毒のあるユーモアで解体する点に本作の真髄があります。ポリカルポの偏執的なこだわりが反映された楽曲群は、単なるファミリー向けの枠を超え、大人の鑑賞にも堪えうる洗練された風刺として機能しています。人形たちの不器用な動きが、かえって人間臭いエゴや哀愁を鮮烈に描き出す演出は、パペット・エンターテインメントにおける映像表現の極致と言えるでしょう。 ペドロ・ペイラノらによる変幻自在の声の演技も圧巻です。布とプラスチックの塊に圧倒的なカリスマ性を吹き込み、秩序が崩壊していく過程を祝祭として描くそのエネルギーは、観る者の理性を心地よく揺さぶります。純粋な笑いの中にメディア社会への鋭い批評を潜ませる、唯一無二の情熱が詰まった傑作です。
監督: Álvaro Díaz González / Pedro Peirano
制作会社: Aplaplac